患部は温めた方が良いのですか?それとも冷やした方が良いのですか?患者さんから時々聞かれる。体表医術者にとって非常に難しい質問を受けたことになる。
以前からいっているように、疾患をエントロピー増大と考えれば、冷却という答えはでやすい。ただ炎症も治癒メカニズムの1つであることを考えると、答えにはまよう。ただ冷やせば良い/温めればよいという話ではなくなってくる。
ここで東洋医術の第1歩、陰/陽という考え方を持ち込んでみよう。ここでは陰を寒い。陽を温かいとする。あるいは施術を意識すれば、陰は温度の下降傾向。陽は温度の上昇傾向とする。
「陰、極まりて陽となる。陽、極まりて陰となる」。いきなり東洋医術を学ぶことの難しさが、高い壁となって立ふさがる。本の受け売りになるが、陰は極まると陽のようにみえる。陽も極まると陰のようにみえるという。陰/陽どちらなのか、判断がしかねるということだ。
大塚先生は陰/陽の判断に矛盾という言葉を使っている。例えば初め患者さんは陽の症状を呈していると思った。検査を続けていくと、陽の疾患にはでてこない矛盾がでてきた。最終的に陰と判断したというのだ。
私のつたない説明を聞くより、大塚敬節/寺師睦宋/寺澤捷年先生方の本を一読することを勧める。
私はカイロプラクティック体表医術者として、このブログを述べている。読んでもらっている方の中には、東洋医術には興味をひかれない方もいると思う。
なにごとも勉強だと思って上記に紹介したような方々の、湯液の本も読まれることをお勧めする。とう然だが、鍼灸医書:素問/十四経発揮/難経等も読むことも忘れずに。体表医術の守備範囲がひろがる。整体系にくもったメガネレンズを拭きなおすことができる。
ただ本格的な本に挑戦しようと思ったら、漢方用語大辞典/漢和大辞典などはいると思う。ただ今の時代、すべての本に解説/注釈付きかもしれないが。