151回目 東洋かぶれ

私はカイロプラクター。それが何故かこの頃、東洋医術のことをブログにのせている。昔の言葉に「西洋かぶれ」というのがあった。さしずめ「東洋かぶれ」か。

ザックリ言ってカイロ医術の施術の主役は「押し圧:thrust」。一方身体はというと、基本的に1013hP.の大気圧に抗してに生きている。身体を押すことは理にかなっていると言える。

じつはここに問題がある。押す操作はどんな影響を局部に対してあたえるのか。重力場をみると、重さ(押し圧/体重を含む)とは温度の下降を意味する。

冷静に考えれば、常に施術対象部が温度の下降をのぞむものとは考えにくい。事実、湯液には発熱反応があり、鍼灸の方には灸がある。化学反応/熱反応はともに重さをもたない。

では温めるという反応をカイロ技術に導入したらどうだ。幸いにして現代には色々の器具/道具がある。

一番先に思いつくのはカイロ(寒い日にもちいるカイロ)。長時間的に熱を必要とする場合には向く。しかし作用時間を少なくというのであれば(30~1分ほど)注意がひつようかもしれない。

ではどのように温かい/冷たいを判断すればよいのか?施術者が直接患部をさわっての判断。非接触型温度計をもちいる(夏場は?)。脈(数/反発力)等がまず思い浮かぶ。

1つ面白い方法がある。カイロ/カイロ類似行為者の方にある、磁石を用いる方法だ。(+/-)を使用する。その内容は、+に反応する局部は周りにくらべ温度が上昇傾向。一方、-に反応する局部では温度は下降ぎみだ。

ただこの方法一見、反応をしらべる方法として正しそうにみえる。が、問題は必ずどちらかの極に反応するのかという点だ。そんなわけはない。+/-間に他の反応形態に反応しないという保証などどこにもない。言い換えれば、+/-がとなりあって存在する保証などどこにもない。

もしあなた方の臨床で身体が+/-の磁石ですべて完結しているような場合、自身の判断を疑うのも1つの方法だろう。

横道にそれる。方位磁石では、+/-は南/北。東と北。180°反対側にある。しかも磁石の方位盤上には、180°離れた2つの極のあいだに、多くの小さなドットがならぶ。磁石の+/-間という距離をこのように考えれば、+/-はとなりあってはいないのではと、思わずにはいられない。

身体反応と方位磁石とは異なる。ものごとは+/-だけでは完結しないよという意味でこんな話をもちだした。

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